anycubic photonという光造形の3Dプリンターを買ったのですが
どう設定しても何も造形されない
プラットフォームに全く張り付かないのです
fepフィルム側にこのように薄く張り付いているだけ
【1:Z原点問題】
マニュアルに書かれているように紙一枚挟んで抜けづらいくらいきつく設定
レジンタンクを入れてプリントボタンを押すとプラットフォームが降りてくるのですが下の方まで来るとガリガリ凄い音が・・!?
後で知ったのですがレジンタンクのヘリとプラットフォームを支えているブリッジ(?)が干渉して設定された高さまで下がらない問題が発生しているようなのです
この問題も解決できるeasy Z=0という治具をSK本舗さんに頼んでいたので到着まで待つことにしました
到着後、easy Z=0を装着してZを再設定
上記の干渉問題はクリアするものの全くプラットフォームに張り付くことはありませんでした
先人の皆様からボトム照射の時間を長くしろ、レイヤーの数を増やせとアドバイスを受け150秒16レイヤーといった感じでどんどん増やしてみるも状況は変わりません
【2:温度問題】
これを書いている日付は10月19日、北海道のこの時期は既にとても寒く朝方はマイナス温度になるほどです
光造形の3Dプリンターの動作環境は25度以上(理想は35度)というような書き込みをどこかで見たのを思い出し造形室の温度をかなり上げプラットフォーム、レジン共に温めて出力してみました
そして初プリント成功!
しかし・・・なにやらラフト的なものが反っています、プラットフォームに付いているのは端の方だけでした
この後、違うモデルを同設定で部屋を温め何度か出力を試すもプラットフォームに付いてくることはなくペラペラのものがfepフィルムに付いているだけという最初の状態に戻ってしまいます
【3:プラットフォーム問題】
プラットフォームがつるつる過ぎて付かないのではないか?という書き込みが目に入りました
プラットフォームに付かず、fepフィルムの方に付いてしまうのはそちらの接着力が勝ってしまっているから、と
で120番の紙やすりでガリガリやればいいらしいということで買ってきました
平面を出すためにはガラスか鏡の上に紙やすりを置いて上からプラットフォームを置き持つ方向を変えつつ円状にやすると良いらしい、とのことです
少しやすって分かりましたが中央部分が全然削れていません
つまりこれは中央部分が凹んでいるということです
10分くらい削り続けてやっと中央部分にも傷が入ってきました
これは大分歪んでいたという事ですよね、中央にモデルを置いて造形できない理由だったのではないかと
と、ここで1回だけプリント成功したカバンのモデルとそのスライサーの画面を見てみましょう
そう!他のモデルのときは中央付近に配置していたのですがこの時だけはZ設定がきちんと効いている端に置いていたのです
そして中央に向かって剥がれてきているという状況です
以上の改善を施しついにまともにプリントアウトされました!
まだこの1回だけなので次も上手くいくとは限りませんが同じような問題で躓いている方の何かの参考になれば!
【まとめ】
レジンタンクの端に干渉して設定したZ原点まで降りてきてない可能性(easy Z=0で解決)
温度が低い(室温、プラットフォーム、レジンを温める)
プラットフォーム自体歪んでいて平面が出ていない(ヤスリで削る←取り返しが付かない場合もあるかもなので自己責任で、プラットフォーム単体で売ってないような?)